親指が痛い!私がかかった【母指CM関節症】手術当日まさかの大事件勃発編

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今回は手術日に起きた事件の事をお話ししたいと思います。

こんな事が起きるんだ。

そんな事件が起こりました。

目次

手術

手術日も2月半ばに決まり、私は音楽教室で講師もしているので楽器店や生徒さんにも3週間ほどお休みをさせていただく事、その後も予定では1ヶ月ほど楽器を使わずに口頭のみのレッスンになってしまう事のご了承をいただき、2月の2週目でレッスンは一旦休養期間に入りました。

手術は日帰りで行う事が出来て、伝達麻酔で肩から先のみ麻酔をして意識のある中で行います。

手術法は『骨切り術』第一中手骨をくさび状に切ってプレートで固定し、関節に加わる力を正常に近づける手術です。

第1中手骨骨切り術

軟骨のすり減りが比較的軽度で、関節の不安定性(靭帯のゆるみ)がそれほど高くない場合に行っています。

亜脱臼があると、親指先端からの力がうまく受け皿の骨(大菱形骨)に伝わりません。

母指CM関節症 骨切り

そこで大菱形骨にまたがっている第1中手骨の骨を切り、関節に加わる力を正常に近づける方法です。

まえだ整形外科・手のクリニック様より引用

手術箇所は神経などが複雑に入り組んでいるというお話しも伺っていたので、全く意識のない全身麻酔で行うよりも意識があるなかで確認作業をしながら手術をする方が気持ち的にも安心出来るなぁと思いました。

手術は人生2度目。(1度目は左足親指の巻き爪手術でした)

手術までのカウントダウンが始まりました。

緊張のピーク。手術当日

とうとう手術当日を迎えました。

もちろん前日は緊張ではよく眠れませんでした。

午後からの手術だったのですが、朝ごはんは食べてもOK。水分はお昼まで大丈夫だったと思います。

手術の後は車の運転が出来ない為、父に送迎をお願いしました。

手術に関する必要書類を持っていざ病院に出発です。

病院に到着すると処置室に通されました。

手術前の処置と手術時間、術後の様子を見る時間を合わせて4時間後にまた車で迎えに来てもらう約束をして父とはここで別れました。

処置室では看護師さんと普段服用している薬の確認や、手術に関する書類の確認、術後の通院スケジュールのお話しをしました。

血圧計やら点滴やらが装着されていきます。

あぁ、やっとこれで痛みから解放される

そう思いながらもこの時、私の緊張もピークに達していました。

まさかの事件で手術は中止に

点滴が一本終わり、先生が登場。

よろしくお願いしますッ!

もう心臓はバクバクです。

脇にある肩から先の神経ブロックを超音波エコーで確認し、いざ麻酔をかけていきます。

チクっとしますよ。

以前も関節内注射が激痛だったので覚悟を決めます。

よろしくお願いしますッ!……ん!?

超絶気分が悪くなってきました。吐きそうです。

そして手が痺れてきたかと思ったら硬直し始めました。

これ、先生に話さないとダメなやつだ

「先生、めちゃめちゃ気持ち悪くて吐きそうです。手も痺れてて硬直してきました」

そう先生に伝えているうちに意識が段々と遠くなっていく感覚がありました。

看護師さんがバタバタと何人か入ってくる音が聞こえます。

「血圧下がってるな。酸素!誰か足持ち上げて!◎△$♪×¥●&%#?!…」

私の意識はそこで途切れました。

意識を失っていたのは数分から十数分だったと思うのですが、その後意識回復。

看護師さんが横で見守ってくださっていて、「あのぉ」と声をかけました。

看護師さん:「ちょっと先生呼んできますね!」

先生登場。

先生:「気分はどうですか?」

私:「今は大丈夫です。お騒がせしました。すみません」

先生から何が起きたかの説明がありました。

おそらく、麻酔薬へのアレルギー反応か迷走神経反射との事。

緊急処置で点滴から薬を入れてくださった事を聞きました。

緊急連絡先になっていた父にも連絡をしてくれていて父到着。

『ずいぶん早く終わったんだなと思ってきてみたらこんな事になっていたんだ』

父、そこで状況を把握。

右手は麻酔のおかげで肩から先の感覚が全くありません。

私:「バタバタしてしまいましたが、よろしくお願いします」

先生:「もう手術は出来ないですね」

えぇぇぇぇぇぇぇ!!

あんなに覚悟を決めたのに…泣

先生の病院は個人のクリニックなので、もしまた同じ事が起こったら救急車で別の大きな病院に搬送になってしまう事、麻酔へのアレルギーの可能性がある為、今後手術をする際も同じ伝達麻酔での手術はしないほうが良い話しをされました。

そうなんです。この先生にならお願い出来る!と全信頼を置いていた先生の病院では手術が出来ない事が決定してしまいました。

先生の手術が受けたいんです!!

私の想いを先生にお話ししました。

相当の覚悟を決めて臨んだ手術で自分のせいでもうこの手術法が受けられない…。

だらーんと感覚の無い手術もしていない右腕を三角巾で吊って、落胆しながら家に帰りました。

先生の神対応!大学病院で手術が受けられる事に

次の日の朝、先生から体調は大丈夫ですか?とお電話をいただきました。

おかげさまで家に帰ってからも体調が悪くなることもなく、麻酔も次の日には切れて腕も動かせるようになっていました。

先生:「では2週間後、また診察に来てください」

そして2週間後の診察。まずはご迷惑をおかけしてしまったスタッフの皆さんや看護師さんに謝罪のご挨拶。

皆さん、気にしないで良いんですよと優しく声をかけてくださいました。

そして診察。まずは先生にもご迷惑をおかけしましたとご挨拶。

先生からは今回何が起きたのかを再度お話していただきました。

そしてこちらではもう手術ができない事も。

そうですかぁ…そうですよね…

落胆する私に先生から信じられないお言葉が!

先生:「私が大学病院に行きますので、そちらで手術をしましょう」

えッ!今なんと…!?

そうなんです!私の為にわざわざ大学病院に先生が出向いてくださり、万全の体制で手術をしてくださると言うのです!

神だ〜!!

こうして大学病院で手術をしていただく事が決まりました。

大学病院だったとしてもリスクを考え、伝達麻酔ではなく全身麻酔を使って手術をしていただく事に。

先生から大学病院の担当医の先生宛の紹介状を預かり、次の日には早速大学病院の予約を入れました。

さいごに

今回は手術当日の事件についてお話しさせていただきました。

こんな事ってあるんですね。。自分でもびっくりしました。

そして先生の神対応。もはや神です!

次回は入院から今度こそ手術のお話しをさせていただきたいと思います。

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